新建ハウジングが運営する工務店向けオンライスクールサイト「チカラボ」から、工務店の経営者や実務者に役立つ記事をお届けします。
今回は、池田憲昭さんの「持続可能な森林業と木材産業」ルームからの記事です。
1972年長崎県生まれ。2003年以来、ドイツ、フライブルク地域を拠点に、ドイツ環境視察セミナーのオーガナイザー、異文化マネージメントのトレーナー、コンサルタント、日独プロジェクトのコーディネーター、専門通訳、執筆家として活動。多面的な活動を包括し、さらに拡張し、深めていくために、2011年9月、Arch Joint Vision社を設立。【職業経歴】専門通訳(1998〜)ジャーナリスト活動(1998〜)日本人向けドイツ環境視察セミナー(2003年〜)
Sustainable Diversity
持続可能な多様性
「木材」は分散して存在し、多様な遺伝子や土地の環境、生物間の相互作用が作り出す、一つとして同じものがない「多様」な素材。
「大きいほど効率がいい」というメルヘン、同じものを大量に生産することで経済効率性を求める手法が、木材という分散して存在する多様な資源の有効な活用には適さないこと、限界があることに多くの人々が気づいています。
地域の経済を支える森林木材クラスター。リーマンショックや今回のコロナショックで、危機に対する柔軟さ、強さを示しているのは「小規模」で「多様性」のあるプレイヤーです。小規模で多様なものが、森の生命複合体のように有機的に繋がって成り立っている構造です。
大きなリーダーや大きな資本や会社に頼る、という一種「楽」で「快適」な「硬直」したソリューションではなく、多様性ある小さなプレイヤーが有機的に相互作用して「流動的」にクラスターを形成・編成していくことが、地域の持続可能な発展に繋がると思います。
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「持続可能な森林業と木材産業」
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