南九州のマグマセラミック「シラス」を活用した新規機能性材料を研究開発する高千穂シラス(宮崎県都城市)はこのほど、都城工業高等専門学校物質工学科(宮崎県都城市)の野口大輔教授との共同研究により、超親水性に加え、吸水性を有するシラス多孔質ガラス薄膜の開発に成功した。同社は、この研究結果を11月19日から開催される「2020年日本表面真空学会学術講演会」で発表する。
今回発表する新たなシラス多孔質ガラス薄膜では、親水性に加え、薄膜構造の多孔質化による吸水性を発現させることに成功。それにより、優れた防曇性能を長期間維持する可能性が示唆された。防曇技術についてニーズのある分野は、眼鏡、水中ゴーグルのほか、窓ガラス、鏡、冷凍・冷蔵ショーケースなど多岐にわたる。
同社は今後、様々な分野の企業との連携で、同技術の実用化を推進する。
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