P.V.ソーラーハウス協会(茨城県龍ケ崎市、南野一也会長)は昨年12月~今年1月、東日本大震災の復興支援の一環として、岩手県内の仮設住宅に約500本の「ハニカム構造・断熱ブラインド」を無償送付した。
被災者の住環境改善に寄与することが目的。窓の断熱化は簡易な割に効果が高いのが利点で「当面の冬を乗り切るのに少しでも暖かく生活してもらおうと考えた」と南野一也会長は話す。
送付した断熱ブラインドは窓枠の外に取り付けるだけなので、一般的な道具を使って居住者が自ら作業できる。脇に生じる隙間を梱包材で埋めるなど、小さな工夫でさらに性能を高めることも可能。将来、仮設住宅を出る際にも取り外して持ち運べる。
地元メディアを通じて希望者を募集し、昨年12月なかばまでに267世帯・計505本の支援を決定。今年1月中旬までにすべての発送を終えた。
「津波被害を受けた東北地方が寒い地域であることを、住宅業界は忘れてはならない。そこでいま何が起きているのか、被災地・被災者の声を聞くことが、もう一度何ができるかを考える機会につながればいい」と南野会長は話す
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