福島県いわき市の志賀塗装(志賀晶文社長)は、高圧洗浄機を使用しない放射能除染工法を一般社団法人全国建物診断センターと共同で開発した。2011年11月9日に日本原子力研究開発機構(JAEA)の「23年度除染技術実証試験事業」に採択されている。
この工法は、「水の飛散により近隣に迷惑をかける」「デッキと組み合わせた除染により屋根・壁の表面の劣化を早め、放射性物質が新たに付着するおれがある」といった高圧洗浄機による除染作業の問題点を解決するために開発した。
同社の方法は、洗い流すのではなくサンダーによる研削で壁などに付着した放射性物質を除去。そのうえで親水性塗膜を形成し、再付着しにくくする。また、放射能測定と除去作業を交互に行うことで、除染の確実性を高めるとする。
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