建設経済研究所と経済調査会は1月25日、「建設経済モデルによる建設投資の見通し(2012年1月)」を発表した。
それによると2011・12年度は、東日本大震災の復旧・復興による政府建設投資が増加し、民間建設投資の回復基調も継続。11年度は43兆8400億円(前年度比6.6%増)、12年度は44兆8300億円(同2.3%増)と予測した。
民間住宅については、復興需要が押し上げ要因となって、11・12年度は回復基調に。11年度の投資額は前年度比4.3%増、12年度は同4.9%増と上向くとする。
住宅着工戸数は、東日本大震災を機にいったん落ち込み11年4~11月に持ち直しの動きをみせており、12年度にかけて緩やかな回復基調に向かうとした。11年度の着工戸数は84.2万戸(同2.8%増)、12年度の住宅着工戸数は88.8万戸(同5.4%増)と予測。
持家については 各種支援制度終了前の駆け込み需要とみられる動きがあり、11年9月以降は前年同月比で減少。今後は被災住宅の建て替えなど、復旧・復興が着工戸数を後押しするとし、11年度の着工戸数は30.5万戸(同前年度比△1.1%)、12年度は32.6万戸(同6.7%増)とみる。
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