大阪ガス株式会社(大阪府大阪市)と積水ハウス(同)が昨年2月から共同で居住実験を行う「スマートエネルギーハウス」が、財団法人建築環境・省エネルギー機構の「ライフサイクルカーボンマイナス住宅認定(LCCM住宅認定)」第1号を取得した。
LCCM住宅とは、建設時、居住時、廃棄時それぞれにおいてできる限りCO2排出量を削減し再生可能エネルギーを利用することにより、住宅のライフサイクル全体でCO2の収支をマイナスにする住宅のこと。
認定制度は昨年12月にスタート。建築環境総合性能評価システム「CASBEE」に基づき、評価・認定を行う。
認定第1号を取得した「スマートエネルギーハウス」(LCCM住宅☆☆☆☆取得/CASBEE戸建‐新築2010年度版すまいの環境効率☆☆☆☆☆[Sランク]取得)は、奈良県北葛城郡に建設した実証実験住宅で、積水ハウスの環境配慮型住宅「グリーンファースト」をベースに高い断熱性と耐久性を装備。燃料電池と太陽電池に蓄電池を組み合わせてHEMSで最適制御している。実際に3人家族が居住しながらスマートハウス関連システムの省エネ効果や快適性・利便性の向上について検証している。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。