矢野経済研究所(東京都中野区)はこのほど、国内のCAD/CAM/CAEシステム市場に関する調査結果をまとめた「2020年版CAD/CAM/CAEシステム市場の中期展望」を発行した。
同調査によると、2019年度の同市場規模(メーカー出荷金額ベース)は3958億円で前年度比5.2%増と好調に推移した。多くの企業の収益が過去最高を記録するなかで、製造業での設備投資が増加したことが要因。消費税増税で個人消費は冷え込んだものの、企業における設備投資額は依然として高い水準を維持した。
2020年度の同市場規模は前年度比3.1%増の4081億円となる見込み。同年度の設備投資は、新型コロナウイルス感染拡大前に決定して実行されるため、成長は減速するがプラスを維持する見通し。
企業収益の悪化と設備投資額の減少の影響は2021年度に現れ、前年度比でマイナス15~20%程度と大きく下落する見通し。
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