駒匠(東京都港区)はこのほど、2017年に開発し、同社が運営する工務店ネットワークグループに販売してきたダクトレス第1種熱交換換気システム「HEATTECH FAN(ヒートテックファン)100)」の外販をスタートした。新型コロナウイルスの影響により、「新しい生活様式」に対応する住宅改修に補助を出す自治体も出てきており、換気設備の取り付けもその対象になるとして、同社では今後さらに全国への流通を加速させたい考えだ。
社長の駒形さんによると、7~8月くらいから製品への問い合わせが急激に増えたという。新型コロナで換気への注目が高まり、さらに窓を開けて換気しづらくなる冬の季節は特に必要になってくるとし、このタイミングで全国販売に踏み切った。既に保育施設など、公共施設への設置事例もあり、北海道や沖縄県の住宅での採用も決まっている。
同製品の最大の特徴は、断面積が100φ(78.5cm2)というコンパクトさ。これは、住宅の内・外観のデザイン性を損なわないだけでなく、防火地域内などにおいて設置が義務付けられているFD(防火ダンパー)が不要なサイズで、施工性の良さも大きなメリットになるとする。
屋外フードは、暴風雨(風速50m/sの実験で実証)でも外気が逆流しない耐外風雨対策と耐重塩害塗装を標準仕様とした。また、独自開発の室内アシスト版を使用することで、ツーバイフォー住宅(壁厚144mm)への設置も可能。純国産品で、コントローラーやファン、蓄熱体、屋外フードを含む全ての部品を国内メーカーで製造しているため、修理やメンテナンスにもすぐに対応することができるという。
換気計画、換気能力計算、見積りなどの無料相談を受け付けている。
問い合わせは駒匠(TEL:03-6205-7778)まで。
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