国土交通省は10月26日、昨年4月から運用が開始された「建設キャリアアップシステム」(CCUS)について、カードリーダー以外による建設技能者の就業履歴蓄積方法等の現場利便性向上に向けた検証を行うため、実証実験のモニターとなる建設事業者(元請事業者)の募集を開始した。募集モニター数は100社程度。
同実証実験は、元請事業者による現場でのカードリーダー設置や元請・下請双方の事業者によるシステム上の操作作業等がCCUS普及を妨げる課題になっていると指摘する声を受け、CCUSの拡張機能の利便性、機能拡張による普及促進効果等を検証するもの。
モニターに選定された事業者は、請け負う工事現場において、スマートフォンを用いた顔認証による就業履歴蓄積方法等を実際に使用し、使い勝手や普及促進効果についてのアンケート調査に応じる。国交省は、モニター結果を踏まえ、CCUSの効果や課題を収集し、より良いシステムの構築に繋げていく。
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