YKK AP(東京都千代田区)は、中古戸建て住宅の性能向上リノベーションを実証するプロジェクトとして、銀杏開発(熊本市)と共働で取り組んでいた「熊本 楡木(にれのき)の家」が完成したと発表した。
同物件は、 熊本市の住宅街に建つ築42年の旧耐震基準の戸建て住宅を、現在の新築住宅の基準を超える断熱・耐震性能にリノベーションしたもの。
同物件では、窓をYKK APの高性能トリプルガラス樹脂窓「APW 430」へ入れ替えたことなどで、UA値が改修前の1.84W/(m2・K)から0.45 W/(m2・K)に向上。冬の室内での体感温度が概ね13℃を下回らないHEAT20 G2相当の居住空間となり、冬場のヒートショックリスクを軽減するとともに、年間冷暖房費も約4割の削減が可能となった。
耐震性能向上には、YKK APの開口部耐震商品「FRAMEII」を採用。窓の数や面積を減らさずに開口部の耐力壁量を増やしたことなどで、“大空間”にプラン変更しながらも、震度6強の地震でも倒壊しない耐震等級3相当の強度まで高めた。
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