ヒューマンタッチ(東京都新宿区)が運営するヒューマンタッチ総研は10月22日、建設業界を含む最新の人材市場に関する公的データをまとめた 『ヒューマンタッチ総研~Monthly Report 2020年10月』を発表した。
今月のトピックでは、建設業における高齢化進展の状況について現状を分析。建設業の65歳以上の就業者の割合が2009年の8.1%から2019年の16.4%に上昇し、45歳以上の占める割合も60%に達する一方、25歳~34歳の若手層の割合は2009年の18.8%から2019年の13.2%に低下していることを指摘した。
そのほか、建設業界の最新雇用関連データ(10月2日総務省・厚生労働省公表)によると、建設業の就業者数は497万人(前年同月比97.8%)、雇用者数は399万人(同95.7%)となり、前年同月比で5カ月連続の減少となった。ハローワークにおける新規求人数は6万2101人(同94.4%)に減少した。
建設技術者数は35万人(同106.1%)で前月並み、前年同月比では3カ月連続の増加となった。ハローワークにおける建築・土木・測量技術者(常用・除くパート)の有効求人倍率は前年同月より1.03ポイント低い5.78倍となり、7カ月連続で前年同月を下回った。有効求人数は前年同月比94.6%、新規求人数は同94.0%となり、ともに8カ月連続で前年を下回った。一方、有効求職者数は同111.5%となり3カ月連続で増加した。
建設技能工の雇用動向をみると、ハローワークにおける建設・採掘の職業(常用・除くパート)の有効求人倍率は前年同月比0.38ポイント低下して5.35倍となり、6カ月連続で前年同月を下回った。有効求人数は前年同月比99.4%と8カ月連続で前年同月を下回り、新規求人数も同98.6%と前年同月を下回ったが前月に比べると低下率は小さくなった。
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