住宅金融支援機構(東京都文京区)は、2011年10月に実施した「民間住宅ローン利用者の実態調査」をまとめた。
これは年3回、[1]民間住宅ローン利用者、[2]フラット35利用者、[3]民間住宅ローン利用予定者に分けて住宅ローンに対する考え方や利用状況について調査するもの。 ここでは、今後5年以内の住宅取得にともない民間住宅ローンの利用を予定する[3]を対象にした結果を抜粋する。有効回答数は1038人。
まず希望する金利のタイプを聞いたところ、「全期間固定型」33.4%、「固定期間選択型」35.2%、「変動型」31.4%とほぼ同割合の結果に。前回調査(11年6月)に比べると「全期間固定型」が3ポイント減った。
買い時感については、「そう思う」が41.2%で前回より3.9ポイント低下。買い時だと思う理由は「住宅ローン金利が低水準だから」(83.6%)が最も多かった。一方で「税制のメリットが大きいから」(31.1%で前回より11.1ポイント減)、「住宅取得促進策が実施されているから」(13.8%で前回より6.2ポイント減)といった理由の減少傾向が続いている。
住宅取得時に特に重視するものについて、東日本大震災前と後で重視していた(いる)ものを分けて聞いた。震災前のトップ3は「価格・費用」(72.0%)、「間取り」(33.0%)、「耐震性能」(20.5%)だったが、震災後のトップ3は「価格・費用」(56.5%)、「耐震性能」(47.4%)、「立地」(26.0%)と割合・順位ともに変化した。
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