トレンダーズ(東京都渋谷区)はこのほど、Instagram、Twitter、YouTubeの「ユーザーモチベーション調査」を実施し、その結果を発表した。同調査では、Instagram、Twitter、YouTubeを3大SNSとし、閲覧や検索、購買といったアクションに対する使用状況を調べた。
Instagramの閲覧目的については、約3割の人が「商品やイベントの最新情報を知りたい」(27.2%)と回答。トレンドの収集といっても、瞬間的な話題と相性の良いTwitterとは異なり、Instagramでは「ここ最近で人気のある具体的なモノ・コト」に関する情報を求めていると考えられる。Instagramで何かを購買するきっかけとしては、「信頼できる人/好きな人がおすすめしていた」が53.4%と、Twitterと比較して10ポイント以上高くなった。Instagramのイメージとしては、「画像検索により、自分に近い価値観の人と繋がることができる」、「子育てや仕事に関して語れるコミュニティ」などの意見が挙げられた。
Twitterを閲覧する目的で最も多かった回答は「フォローしている人の近況」(53.0%)だったが、「トレンド・話題のものを知りたい」(43.4%)、「時事ニュースを知りたい」(42.2%)、「趣味関連の情報を知りたい」(39.4%)という意見も目立った。
YouTubeの閲覧目的としては「暇つぶし」(64.8%)との回答が最も多く、次いで「趣味関連の情報を知りたい」(40.7%)、「おもしろいものに出会いたい」(39.8%)となった。購買のきっかけは「信頼できる人/好きな人がおすすめしていた」(44.1%)、「自分に合いそうだと感じた」(43.7%)が上位にランクイン。どのプラットフォームでも「信頼できる人のおすすめ」の影響力の強さがわかる結果となった。YouTubeのイメージについては、「何かを1から教えて欲しい時に見る」、「深掘りするもの」などの意見が集まった。Twitterが世間の意見、Instagramが感性の発見を求める傾向なのに対し、YouTubeユーザーは自分の好きなものへの理解を深める使い方をしているようだ。
それぞれのSNSの検索目的としては、Instagramでは「趣味関連での出会い・交流のため」、Twitterでは「(話題のトピックスなどに対する)世の中の反応を見るため」、YouTubeでは「暇つぶしのため」といった回答が目立った。
同調査を行うにあたり、普段、利用しているSNSを尋ねたところ、「YouTube」が79.5%、「Twitter」が71.8%、「Instagram」67.1%、「LINE(タイムライン)」が61.4%、「Facebook」が33.0%、「ブログ」19.1%、「TikTok」が16.1%となった。特に20代では、TwitterとInstagramの利用率が高く、ともに9割を超える結果となった。
トレンダーズでは、この調査結果から、「表面上のユーザー数や、単に“流行っているから”という理由でメディアプランニングするのではなく、SNSの特性に応じてメッセージを使い分ける「マイクロマーケティング」戦略が重要」と説いている。
調査期間は9月18日~23日。週に3回以上SNSを利用する15~49歳男女800人を対象に、インターネット調査を実施した。
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