ルクレ(東京都港区)は、工事写真管理ソフト「蔵衛門御用達2021 Standard」と「蔵衛門御用達2021 Professional」を10月30日に発売する。予約販売は10月20日から。
新機能として、工事写真データを専用クラウドへ保存できる「安心クラウドバックアップ」に、写真台帳をモバイル端末からでも確認できる機能を追加したほか、「電子マーカー」付き工事写真に対応(写真下)。工事写真に電子的なマグネットや補助線を描画、保存し、ソフトに取り込むことで「電子マーカー」表示のオンオフの切り替えが可能となる。元データと比較して確認できるため、施工状況がよりわかりやすい工事台帳を作成できるという。
「蔵衛門御用達」は、国土交通省や農林水産省、NEXCOなど、各電子納品の基準・要領に幅広く対応している。今回の最新版では、新たに国土交通省の工事完成図書・土木設計業務等の電子納品要領(令和2年3月)へ対応。電子納品要領、デジタル写真管理情報基準に準拠した工事情報の登録、管理をスムーズに行うことができる。
同社は、4年後の建設業の改正労働基準法適用を見据え、現場の業務省力化が急務であることから同製品を開発。建設現場で負担となっている工事写真業務の問題を解消し、支援できるよう、発注者や元請け企業がいつでも施工状況をリアルタイムに共有できるクラウド写真台帳機能を搭載した同シリーズを提供する。なお、同シリーズの「Standard」は一般工事用、「Professional」は公共工事に必要な電子納品に対応している。
今後は、リリースが予定されている施工管理クラウドサービス「蔵衛門クラウド」とのデータ連携も視野に入れ、電子小黒板と工事写真を中心に双方向でデータを連携、一元管理することで、クラウド経由のデータ取得を可能にするなど、施工管理全体の省力化に貢献していくという。
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