ジブンハウス(東京都港区)と人と共存するテクノロジーのあり方を模索するmui Lab(京都市)はこのほど、業務提携契約を締結したと発表した。
ジブンハウスは今後、mui Labが提供する天然木を使ったデジタルデバイス「mui」を、自社の住宅ラインアップに標準搭載していく。「mui」は室内のスマートホームデバイスを一つにまとめるインターフェースで、天気予報や日常的なメッセージなど、家族をゆるやかにつなぐ情報の表示と操作が可能。不使用時はただの木の板に戻り、環境に溶け込みながら穏やかに暮らしをサポートするという。
近年、IoTによってあらゆる製品がデバイス化し、人間がデバイスに共有される情報化社会となっていることから、両社は次代を見据えたテクノロジーとの生き方を提案。mui Labの「暮らしに溶け込むテクノロジー」にジブンハウスが共感し、今後「カーム・テクノロジー(穏やかな技術)」の思想から、最新の情報技術を人間と寄り添うように存在させることで、より人間らしく生きられる社会を目指すという。
「mui」は、老子の謂う「無為自然」が由来。柱や壁の中に無為に溶け込む「情報の佇まい」をデザイン、実装している。両社は今後、さまざまな共同事業を進めていく予定だ。
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