トルネックス(東京都中央区)はこのほど、環境・科学分野における試験・検査の第三者機関、一般財団法人北里環境科学センターにおいて、同社開発の電子式集塵フィルタを搭載した空気清浄機の性能評価試験を実施し、自然減衰と比較した場合の浮遊ウイルス数が3分で90%以下、5分で99%以下に減少したことを確認したと発表した。
同社の電子式集塵フィルタは、数ミリ間隔で積み重ねた金属の極板に、高電圧をかけて粉塵を吸着する仕組み。圧力損失が少なく目詰まりしにくい構造のため、空気の流れを妨げずに十分な「相当換気量」を確保できるという。湿度やフィルタの汚れに応じて自動的に最適な運転を行うことで、集塵性能を長期間安定的に維持することが可能。新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスと同等の粒子サイズ(0.08μm)でも、捕集効率が高いことが確認されている。
室内の空気には汚染物質やウイルスを含んだ飛沫が一定時間浮遊しており、換気が十分に取れない場合は高性能フィルタ式の空気清浄機が有効という。電子式集塵フィルタは、同社の喫煙所システムや業務用空気清浄機のほか、全館空調の空気循環経路に設置する「全館空気清浄」や機械換気の種類を問わず設置可能な「サーキュレーション空気清浄」などにも導入され、住宅の空気質向上に活用されている。
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