国土交通省は9月30日、8月の新設住宅着工戸数を発表した。前月に続き、持家・貸家・分譲住宅の全分野が減少し、全体で前年同月比9.1%減の6万9101戸、14カ月連続の減少となった。7万戸割れは8月の着工戸数では2009年8月の5万9749戸以来となった。季節調整済年率換算値は前月比1.0%減の81.9万戸で先月の増加から再びの減少となった。
持家は前年同月比8.8%減の2万1915戸で13カ月連続の減少。8月としては、1959年8月(昭和34年)の1万8221戸に次ぐ低水準となり、減少傾向が続いている。国土交通省による一部事業者のヒアリングからは「コロナの影響での受注減」との声が聞かれた。
貸家は前年同月比5.4%減の2万7671戸で24カ月連続の減少、分譲住宅も15.9%減の1万8933戸で10カ月連続の減少となった。特に一戸建住宅は22.7%減で9455戸となったが、これについて国土交通省では、コロナ禍での郊外需要もあり、必ずしも需要自体が減少しているとは言えず、土地の仕入れ状況によるものもあるとしている。
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