テクノロジーを活用したリノベーション・プラットフォーム事業を展開するリノべる(東京都渋谷区)はこのほど、施工管理プロセスにおける遠隔化に向けた取り組みで、実証実験の検証結果や得られた示唆をベースとした仮運用を、工務店パートナーとのあいだで開始した。
今年3月に発表した実証実験では、利用機器や技術の絞り込みと、新たな業務オペレーションの検証を約半年かけて実施。今回の仮運用では、工務店パートナーと協業することで本運用に向けた精緻化を図る。
具体的には、まず一部の施工現場から小規模に実装を開始し、成果のモニタリングと運用のチューニングを行いながら実装を随時拡大する。また、実証実験よりも難易度の高い項目の確認を行う。電波状況の弱い立地、様々な属性を持つ関係者の機器利用、設計者・現場監督・職人の3者間連携といった実オペレーションに近い環境での取り組みを行い、今後のさらなる利便性向上を目指す。遠隔管理特有のニーズに応えるためのハードウェア開発と検証にも着手する。
仮運用から想定されるメリットは、(1)現場とオフィスのコミュニケーション品質と頻度の向上、(2)設計者・現場監督・職人間の打ち合わせに関する時間・場所の制約の最小化、(3)映像を介した視覚情報のリアルタイム共有と意思決定の実現。既に現場の責任者からは、同じ映像を見て話すことで「正確な情報伝達」、「素早い意思疎通」、「認識合わせの容易さ」などの具体的なフィードバックが集まっているという。
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