アイカ工業(愛知県名古屋市)はこのほど、低温下でも短時間接着が可能な非ホルムアルデヒド系の集成材用水性高分子-イソシアネート系(水性ビニルウレタン系)木材接着剤「アイカアイボンAU-8520(W)」を開発した。
同接着剤は、日本農林規格(JAS)の使用環境Bの対象である構造用集成材用接着剤(レゾルシノール樹脂およびレゾルシノール・フェノール樹脂)と同等性能であることが、農林水産省から確認されたもの。マツやスギなどの針葉樹ラミナを用いた集成材製造において、低温下(摂氏5度)でも短時間で高い接着強度を発揮し、特に冬季における作業性向上に寄与する。
また、同製品は、揮発性有機化合物を使わない水系タイプのため臭気が低く抑えられているほか、耐火性能を求められる屋内構造用集成材の製造に使用できる。
同社は今後、同製品について、人の健康と地球環境に配慮しながら集成材の使用可能範囲を拡大できる接着剤として、集成材メーカーなどを対象に拡販を図る。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。