ケイアイスター不動産(埼玉県本庄市)は、BI・RPA・AI-OCR技術を活用することで、新築戸建て事業におけるデータの収集と問題の可視化、定期提携業務の自動化、紙媒体のデータ入力を効率化。2月〜7月の半年間で2000時間以上の工数削減に成功したという。
同社は、IT成長戦略として「高回転経営:AI、BI、RPAを活用したデータドリブン経営による在庫回転率、生産性向上」を掲げ、昨年7月に専門部署を新設。
RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)では、各部署で類似データの散見やグループ拡大に伴う報告フォーマットの増加から、単票から一覧への転記や一覧から単票への転記など、従来は人が手作業で行わざるを得なかった業務を自動化。設計部門における確認申請、確認受理、各部署への図面配布から、着工可能日など工程管理のデータ化や問題の可視化を実践した。
また、AI-OCR技術(AIによる光学的文字認識)を活用し、請求書やアンケートなど、今まで手作業で行われていたデータ入力が自動でテキストデータに変換されるようにした。
BI(ビジネス・インテリジェンス)では、新築戸建分譲事業における用地仕入状況・建築工期日数・販売状況など日々変化する情報をリアルタイムの数値で可視化するデータ分析プラットフォーム「 Tableau Software」を導入した。
同社は今後、これらのシステムの拡張を進め、在庫回転日数を引き延ばす要因や、原価高騰の要因などを迅速に把握することで、素早い改善アクションを目指す。
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