大和ハウス工業(大阪市北区)は、今年10月から順次、自社工場で使用する電力を同社グループの運営・管理する施設で発電した「自らつくる」再生可能エネルギーに切り替える。
全国9工場のうち、まず4工場(新潟工場、中部工場、三重工場、奈良工場)で、同社グループの電力小売事業者等が供給する再生可能エネルギーの電力に切り替える。4工場での切り替え電力量は年間約1万5000MWhとなり、CO2排出量を年間約7400t削減できる見込み。
供給する電力は、大和エネルギーが運営する太陽光発電所「DREAM Solar 奈良工場」(発電出力=約2MW)や、大和リースが運営する「DREAM Solar 和歌山市」(同=約17MW)など、同社グループが建設・運営・管理する再生可能エネルギー発電施設の再エネ価値(トラッキング付非化石証書)を付加したもの。これにより、発電から供給、利用まで“再生可能エネルギーによる自給自足”を推進する。
工場や事業所などの使用電力の切り替えにより、同社グループの再エネ電力利用量は、2019年度の1415MWh(再エネ利用率=0.3%)から2021年度に5万1500MWh(同=11%)となる。2040年度には100%を再生可能エネルギーで賄う予定。
同社は創業100周年となる2055年を見据え、「環境と企業収益の両立」を達成するため、環境負荷“ゼロ”に挑戦する環境長期ビジョン「Challenge ZERO 2055」を策定。今年4月には、全国の事務所・施工現場・住宅展示場に再エネ由来電力の本格導入を開始した。

大和ハウスグループの「自らつくる」再エネ由来電力活用の仕組み
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