サンゲツ(愛知県名古屋市)はこのほど、ガラス・鏡の加工及び施工を行うバンドー(香川県高松市)と共同で、ガラス面への映り込みを抑えたフィルム付き低反射ガラス「Naturalview(ナチュラルビュー)」を開発した。現在、サンゲツが同製品の特許を出願中。
「ナチュラルビュー」は、日本板硝子(東京都港区)の高透過低反射ガラス「Optiview on Optiwhite」と、サンゲツの低反射フィルム「ルクリアⅡ」を組み合わせたもの。「ルクリアⅡ」両面施工と比較して耐候性、耐久性に優れ、屋外施工の難しかった高層階の夜景が見えるレストランや、人が多く触れる可能性のあるデジタルサイネージの保護カバーガラスなどにも使用できる。また、透明度が高く、反射光が自然色に近いことから、美術館や博物館、ショールームなどの視認性を高めたい場所に施工することで、展示品をクリアに見せられる。
さらに、透過低反射ガラスに熱処理を施すことで、厚さ12mmと同等の強度を厚さ4mmで確保し、軽量化も実現。フィルムを施工することでガラス破損時の飛散防止機能も備えており、安全性向上も期待できる。
同製品の最大サイズは、サイネージカバーガラス、ショーケース用途の「4mm厚」で1800×900mm、建築用途の「6mm厚」で3050×1600mm。可視光反射率はフィルム面1.2%、ガラス面1.4%。可視光透過率は96%。ガラス強度はフロートガラスの3~4倍。破砕時の安全性としては、JIS規格(JISA5759)の粘着評価基準(4N)の約6倍の粘着力(25N)を備えたフィルムを使用する。
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