ダンドリワークス(滋賀県草津市)とユアサクオビス(東京都千代田区)は、集合住宅における全工種対応型の工事予約管理システム「ITENE(イテネ)」を共同開発した。8月27日から、管理会社、工事会社、点検会社、清掃会社などに対してサービスを提供している。
「ITENE」は、インターホン交換や水道点検といった集合住宅における専有部分の工事・点検の予約管理システム。管理会社がポスティングなどの方法で案内した専用予約サイトのQRコードから、居住者が空き予定に工事の予約を入れられ、管理会社側は居住者の予約・未予約の状況を管理画面で確認することができる。居住者との日程調整を各工事会社に行わせている管理会社は、所定の設定を行うことにより、工事会社が行った日程調整の状況を横断的に閲覧・管理することが可能。ユアサクオビスの試算によると、「ITENE」を利用することで、1物件(平均50戸)の日程調整にかかる時間を約3分の1に短縮できるという。
使用方法は、管理会社などの大元となる指定のサーバーに設置し、システムやソフトウェアなどを単一の利用主体(協力業者など)のみで専有して使用するシングルテナントOEM形式と、ダンドリワークスが費用負担するサーバーを間借りするマルチテナント形式の2パターン。どちらも管理会社は全工事を確認できるが、協力会社間の工事情報は開示されない仕様となっている。
利用プランは、年に数回のみの利用プラン(物件数×工事登録料(2万円)+住戸数×700円)、年に10回以上の利用プラン(物件数×工事登録料(1万2000円)+住戸数×700円・初期費用20万円・月額利用料2万円)、定額プラン(最大50工事:250万円/年、最大100工事:470万円/年、最大200工事:890万円/年)の3プラン。本サービスについて、事業者向けのオンラインセミナーも予定している。詳細はこちら。
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