(公財)日本住宅・木材技術センター(東京都江東区)と木構造振興(東京都港区)は8月25日、2020年度林野庁補助事業「木材産業・木造建築活性化対策」の一環として実施する「中高層建築物を中心としたCLT等の木質建築部材の利用促進事業のうちCLTを活用した先駆的な建築物の建設等支援事業」(CLT活用建築物等実証事業)の追加募集において、応募のあった1件の提案について、検討委員会による審査を経て採択したと発表した。
同事業は、CLTを活用した建築物の設計・建築等の事業を募集し、事業の実証およびその過程での課題点や解決法の提案を行うもの。
採択した提案は、茶玻瑠(愛媛県松山市)/E.P.A環境変換装置建築研究所(東京都目黒区)による「H-PROJECT」。同提案では、愛媛県松山市に建設する飲食・事務所・ギャラリー・物販販売の複合施設において、CLTと集成材を使用したボックス型スラブを採用し、ロングスパン(約9m)の可能性・工期短縮・意匠性を実証する。部材の性能実証では耐力、剛性の評価検討の実験を行う。同規模のRC造建物と比較し、CLTの使用メリット、コスト削減に寄与する工事内容について検証する。
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