全国160社の工務店ネットワーク・イシンホーム住宅研究会(イシン、本社:岡山県津山市)は、津波・地震・火災に強い「防災住宅」を開発、岡山県津山市にモデルハウスを建設した。1月23日に一連の工事を確認できる上棟見学会を開催する。
「防災住宅」では、東日本大震災をはじめとする過去の災害を教訓とした提案を豊富に盛り込んだ。まず、津波や地震に最も強い鉄筋コンクリート造とし水流を考えて建物と塀を配置。避難用屋上、強い開口部、太陽光発電、食糧や防災用品の備蓄庫、蓄電池など構造だけでなく、災害時のエネルギーや災害後の復興スピードまでを考慮した設計となっている。
また、通常は約半年と工期が長いうえ、坪80~100万円と高コストな鉄筋コンクリート造だが、「防災住宅」では木造と同等の工期3カ月、価格坪49万円を実現した。
この住宅のモデルハウス建設はこれで2棟目。1棟目は同研究会による義援金を使い、昨年11月に宮城県南三陸町に完成、12月に一般公開した。近隣被災地から100組超の来場があったという。
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