デコス(山口県下関市)は8月18日、同社が製造販売する断熱材「デコスファイバー」の物性値がドイツ・フラウンホーファー建築物理研究所(IBP)で開発された非定常熱湿気同時移動解析プログラム「WUFI(ヴーフィ)」の建材データベース(WUFI Pro 6.5)に搭載されたと発表した。断熱材としては日本初という。
これにより、これまで一定条件下での内部結露計算による結露判定だったものが、様々な条件下でシミュレーションを行えるようになり、より詳細な検証が可能となる。同社では、「心地よさを提供する一助として、WUFIのシミュレーションデータを情報公開することで日本の木の家づくりに役立てたいと」話す。
ヴーフィは、様々な気候条件下で、壁や屋根を構成する各建材の熱・湿気挙動を正確に予測することができる非定常熱湿気同時移動解析プログラム。壁や屋根の構造を自由に設定することはもちろん、屋外環境を地域にあわせて設定したり、室内環境を変化させたりすることができるので、詳しい条件設定をすることにより、地域や土地の実情にあった正確な予測をすることができる。ドイツ語で「非定常の熱湿気」を意味するWärme und Feuchte instationärの頭文字を取ってWUFIと名付けられた。研究者や建材メーカー、設計事務所、工務店、ハウスメーカー、設備会社など欧米では広く使われている。
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