住友林業(東京都千代田区)100%子会社のホームエクスプレス構造設計(東京都新宿区)は8月1日、工務店やプレカット工場向けの構造設計支援サービス「構造エクスプレス」をリリースした。意匠図から構造計算書、基礎・構造伏図、プレカットCAD連携データをAIが自動生成することで最短3営業日という短納期を実現する。
同サービスは、福井コンピュータアーキテクトの建築CADソフト「アーキトレンドゼロ」で作成した意匠図データを基に、ホームエクスプレス構造設計が同社オリジナルCADシステム「HM-EX CAD」で意匠図、構造計算書、基礎・構造伏図、プレカットCAD連携データを自動生成するというもの。AIを活用しデータのやり取りを全てクラウド上で行うので、これまで紙でのやり取りや手戻りでかかっていた時間が短縮でき、一定の基準に基づいた図面が作成されるので人によって図面が異なるということもなくなる。また、同社独自のアーキトレンドゼロとの連携ソフト(HM-EX連携ソフト)を使用することで柱や耐力壁を入力しなくても耐震等級3を取得できるかどうかチェックできるのも大きな特徴となっている。
同サービスは一物件当たり18万円。別途、HM-EX連携ソフトが1ライセンス当たり10万円、初期設定費用1社あたり10万円がかかる。
現在、サービスに対応できるプレカット工場は同社パートナー21社の工場で、今後対応できる工場を増やしていく。同社では2023年12月期にサービス導入の工務店・ビルダー300社、3000棟を目指し全国へのサービス展開を図る。
9月15日に工務店、プレカット工場、建材流通会社や設計事務所を対象とした同サービスのWEB説明会を行う。
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