対象物件は減築をしても延べ床面積で40坪以上あり、仮に工事費が坪50万円だとしても2000万円を超える。さらに平均的な新築住宅以上の性能にしていくために高性能な断熱や窓、制振ダンパーなどを採用し、外壁と一部屋根も葺き直すとなると、工事費はさらにかさむ。その一方で仕様を高め、性能向上を図ることで光熱費やメンテナンスの費用が節約できる。
これらを理解して、Aさん夫妻は本格的なリフォーム案を選択した。
★Point
・物件購入と大規模リフォームの可否を判断するための情報を提供する
・要望がしっかりと反映されたプランを提案する
銀行の予備審査を通過
Aさん夫妻の意向を受け、大沼さんは付き合いの深い地方銀行をAさんに紹介した。銀行はすぐに予備審査を行い、借り入れが可能な金額を検討した。審査の結果、夫だけで35年・3000万円まで借りられることが分かった。夫は発電設備のメンテナンス会社に勤めており、その会社の事業安定性が高く評価されたようだ。
★Point
・住宅ローンの予備審査などの段取りをサポート
・プロジェクトがスピーディーに動き、かたちになっていくのを実感してもらう
予算の問題がクリアされたことで、Aさん夫妻はプランの細部を詰めるとともに、不動産会社と購入に向けた手続きに入った。
<その2>(10月20日配信予定)では、物件購入と住宅ローン、請負契約について、実際の契約場面の様子を含めてお伝えする。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。