面白いつくりですが、どんな方が住んでいたのですか?
不動産屋が買い取る直前まで、高齢の女性が暮らしていたみたいです。
最初に建てたほうにトイレを新設したり、サンルームを設けたりしていますね。
増築部分の座敷などは長らく使われていなかったようで、畳や廊下の床板などの傷みも比較的少なかったです。
これらに加えて、この物件には広いブロック造の地下室があった。地下室は増築部分と倉庫の下部全体に及び、天井高も2メートルほどあった。敷地が斜面地だったことから倉庫を建てたときに地下を設け、住宅部分を増築するときにそれを延ばして広げたようだ。
地下室にからぼりはなかったが、天井より少し低い位置に細長い窓が設けてあり、そこから採光がとれていた。地下室独特のじめっとした感じはなく、比較的明るい空間になっていた。
大規模リフォームの対象としては非常に魅力的な物件だが、それはあくまでプロの見方だ。一般の見方としては「広い地下室をもった、ちぐはぐな継ぎ足し物件」であり、現況から大規模リフォーム後の姿は想像しづらい。Aさん夫妻が購入を躊躇したのも無理はない。
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