借家の不具合を解消したい
相談先の工務店は新潟市にある自然派ライフ住宅設計だ。社員3人の小さな会社で、新築の木造住宅のほか、大規模リフォームを得意としている。
Aさん夫妻と相対した同社代表の大沼勝志さんは、Aさん夫妻が物件購入を迷っていることに気付いた。そこで大沼さんは、本格的に打ち合わせをする間に物件を調査させてもらい、たたき台のプランを作成することを提案した。Aさん夫妻はそれに同意した。
★Point
・物件購入前に大規模リフォームの可能性について話し合いの場をもつ
・物件購入の可否が判断しやすいようにリフォーム案を作成した上で具体的な打ち合わせを行う
初回打ち合わせはプラン作成に関わる要望を聞くだけにしました。
お二人はどんなことを伝えましたか?
オープンなLDKと、広い水まわりが欲しいということですね。
今の家は部屋が細かく区切られているので、料理をするときに子どもに目が届かないんです。
仕事から家に帰ったとき、敷地内で遊んでいる知らない子どもを見掛けたので、妻に伝えて誰か確認してもらったら、屋内にいるはずのウチの子だった、ということもあって(笑)
気付かないうちに外に出て遊んでいたんです。
住み心地の面では、どんなことを変えたいと伝えましたか?
夏の暑さと冬の寒さをなんとかしたいと伝えました。
築40年の木造住宅ですから、ありとあらゆるところに隙間があり、冷たい風が入ってきます。特に冬は窓周りから雪が吹き込むこともありました。
隙間風の対策は講じていましたか?
冬が来たら、窓に梱包用のプチプチシートを貼っていました。少しはマシになりましたが、やはり寒かったです(笑)
家が寒いので、人がいる部屋には灯油ファンヒーターを置いて暖めていました。
暖房の灯油代だけで冬は2万円を超えたので、家計のやり繰りが大変でした。
夏の暑さはいかがでしたか。
やはり2階の部屋が暑かったですね。日中は部屋にいるのが厳しい感じでした。
ほかの性能は気にしていましたか? たとえば耐震性など。
2004年に発生した中越地震を経験しているので、私は気にしてました。今の家は梁が一部たわんでいたので、それが気になっていました。
お神楽で2階を増築しているので、その重量で梁の一部がたわんだのでしょうね。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。