国土交通省は7月30日、2020年度「サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」(第1回)で応募のあった12件の提案の中から7件を採択したと発表した。
同事業は、構造・防火及び生産システムの面で先導的な設計・施工技術の普及と低炭素社会の実現に貢献するため、住宅・建築物の木造化に係るリーディングプロジェクト(「木造先導プロジェクト2020」)を支援するもの。
一般建築物では、三井ホームの「木でつくるマンションプロジェクト」、ジューテックの「ジューテック本社ビル新築工事」、東急不動産の「(仮称)道玄坂一丁目計画」、平和不動産の「(仮称)兜町85プロジェクト」、東洋ハウジングの「東洋木のまちプロジェクト(高層棟)」、宮城県大崎市の「大崎市鳴子総合支所庁舎等複合施設建設事業」の6件を採択した。木造実験棟では、もるくす建築社の「製材多層パネルを用いたアトリエ実験棟」の1件を採択した。
もるくす建築社の提案は、地場のスギ流通製材による2種類の壁パネルを積層させた新工法による木造実験棟を建設するプロジェクト。スギ柱材の「縦ログ構法」に、間柱材を7積層させた厚さ210mmの積層パネルを加え、合計315mmの壁を構成した実験棟で、秋田県立大学の協力によって構造の検証、壁パネルの熱伝導率の実験、熱シミュレーション、温熱データ測定などを行う。
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