パナソニック ハウジングシステム事業部(大阪府門真市)はこのほど、パナソニック東京汐留ビル(東京都港区東新橋)1階にあるリノベーションをテーマとした体験型施設「TOKYO リノベーション ミュージアム(TRM)」に、施設内の空間展示やモデル物件などのVR体験やイベント・セミナーのオンライン参加ができるwebサービスを追加し、リアルとオンラインの双方で利用できるようサービスの拡充を行った。外出自粛の中で顧客接点強化と地域を問わずどこからでも利用できる施設として、来館者数を維持しつつこれまで1割程度だった首都圏以外の来場者の比率を今後3割に増やし、オンラインサービスのメニューもさらに充実させていく。
オンラインでは、来場者のニーズに合わせて4つのメニューを展開。何となくリノベに興味があるといった段階でも気軽に利用できる1対多数のガイドツアーとイベント・セミナー、そこから一歩進んでもっと知りたい、もう一度じっくり見たい、相談したいという利用者向けの1対1のパーソナルツアーとコンシェルジュ相談会の4つのメニューから選択できる。システムはMicrosoft社が提供するコミュニケーションツールでウェブ会議やチャット、通話などができるMicrosoft Teams(マイクロソフト チームズ)を使い、TRMスタッフが案内や説明を行なう。1対多数の場合は、利用者からの質問は主にチャット機能を使い、1対1の場合は、音声会話で時間をかけてじっくり話したり資料を画面共有しながら相談したり打ち合わせをすることができる。
TRMは昨年3月にオープンした。リノベーションの検討度合いに合わせて21のポイントが用意されており、リノベーションを学ぶ初期段階から、リノベでどんな暮らしが手に入るかを具体的にイメージする段階、それを具現化する段階と、リノベーションの実現に必要な3要素をすべて体感しながら手に入れることができる施設となっている。緊急事態宣言により3月上旬から5月末まで休館していた同施設では来場者が大幅に減少していた。
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