不動産流通経営協会(FRK、東京都港区)は7月20日、「複数拠点生活に関する基礎調査」を発表した。複数拠点生活の経験者は計14.0%で、実施者はメイン拠点もサブ拠点ともに持家が最も多いことが分かった。調査は市場構成と一致する分析サンプル5200人を対象に3月27~29日に実施した。
複数拠点生活の実施・過去経験については「行っている」6.6%、「(現在は行っていないが、)過去に行っていたことがある」7.4%。実施・意向について「今後したいと考えて、具体的に場所探しなどの行動をしている」1.1%、「具体的な行動には至っていないが、今後したいと思っている」6.0%。全国で推計約617万人が複数拠点生活を実施中で、行いたい人は約661万人とみられる。
複数拠点生活が行われている場所は「同県内」40.1%、「同地方内」18.8%、「その他」41.1%。意向者の希望する場所はそれぞれ27.5%、18.2%、54.3%。希望はメイン拠点から遠いエリアだが、実際は同県内など近いエリアで行われている。意向者のサブ拠点の希望で多いのは熊本県と福岡県以外の九州・沖縄と海外で、沖縄県と海外が人気とみられる。
メイン拠点とサブ拠点の住戸種別は、実施者は、メイン拠点もサブ拠点も持家(実家でない)が最多で32.6%、次いでメイン拠点が持家でサブ拠点は持家の実家が29.2%。意向者は、メイン拠点もサブ拠点も持家が最多で38.7%。実施者はどちらも持家が多く、意向者も同様の希望が多い。
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