7月10日に開催した「住宅産業大予測フォーラム2020オンライン◎夏の特別版」(新建ハウジング購読者限定)で、シンケン(鹿児島市)の迫英德社長とLivearth(リヴアース、岐阜県養老町)の大橋利紀社長が、コロナ禍でもぶれずに貫く経営哲学や家づくりの本質について語った。
フォーラムでは、ハイアス総研の矢部智仁・主席研究員と三浦祐成・新建新聞社社長が、それぞれ独自に行った生活者調査の結果をもとに、コロナ禍で変化している家づくりや暮らしに対するニーズを解説。家族と一緒に家で楽しく過ごすことや自然に親しむ暮らし、居心地のいい空間など、住まいや暮らしの本質的な価値への人々の欲求が高まっているとした。
以前から、そうした価値を大切にした家づくりを続けているシンケン、リヴアースでは、コロナ期に資料請求が急増したり、受注単価がアップするといった現象が起きているとの説明もあった。
フォーラムは、全国の数多くの工務店経営者らが視聴。コロナによる生活者のニーズの変化と重ね合わせながら、2社の取り組みを聞き、迫さん、大橋さんらに対して質問もぶつけた。
揺るぎない哲学を持ち 「資産」となる家をつくる
自然を生かし、愛情を育む家づくり
シンケン
代表取締役 迫 英德 氏
高級ではなく「恒久」の家を、「資産」となる家だけをつくっていく。そのために大切なのは「変わらない家づくりの本質」をぶらさないこと。太陽、風、空、草木などの「自然」と、感情、情緒、思いやりの「情」は時代によって変わることはない。法律や技術、資材などは移り変わる。自然を生かし、愛情を育む家づくりを続けていく。
人の暮らしは自然との関係に知恵を注ぐことによってきらめく。建築を縛ることばかりに気を取られて臆病になってしまったら本質を見失ってしまう。窓を開けて暮らそう。もっと自然を取り込もう。太陽も、月も雲も空も朝焼けも夕焼けもおいしい空気も風も雑木も草も、上手に生かせば価値になる。人と自然と建築との融合を図り、価値を加えよう。
家は余っている。もはや家を建てることを目的にしてはいけない。では、私たち(工務店)に求められることは何だろうか・・・・
⇒ 続きは、最新号『新建ハウジング紙面 7月20日号』に掲載しています
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<3面> 新型コロナ対策/第2波懸念されるなかVR展示場の需要増
<4面> 連載/大菅力の「nano工務店の経営術」
<9面> 連載/塚本浩史の「ちいさな工務店のためのブランディング講座」
<16面> 豪雨災害/浸水住宅の応急復旧作業が正念場
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