国土交通省は河川堤防や道路整備にまちづくりなど、複数の機能が組み合わさった「多機能インフラ」の整備を進める。7月20日、「多機能インフラ検討会」の第1回会合を開催した。多機能化による相乗効果や効率的な整備・活用を図る。
「多機能インフラ」とは、例えば堤防整備の際に一緒に道路を整備するなど、複合機能を持たせたインフラを複数の組織が連携して整備したもの。この日の会合では例として、大阪府堺市の阪神高速大和川線が挙げられた。阪神高速道路が大和川線を整備する際に、国が「スーパー堤防」と呼ばれる高規格堤防を、さらに堺市によるまちづくり基盤整備事業を併せて行った。
様々な機能を持ったプロジェクトを行うことで、工期や用地取得の短縮、コスト削減も見込まれる。国交省では年内にコンセプトに合った構想・計画段階のプロジェクトを抽出。そのプロジェクトで事業間連携を具体化させ、フォローアップしていく。
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