ウチノ板金(東京都東村山市)はこのほど、地震・台風などの被災地支援を目的としたドローン屋根点検事業「三方(さんぽう)よしの屋根点検」の加盟店募集を開始した。
「三方よしの屋根点検」は、同社が5月に立ち上げたプロジェクトで、ドローンを使った屋根の点検サービスをECサイトで5000円で販売し、その点検費用からECサイト手数料を引いた全額を、自然災害によって被害を受けた地域へ寄付するというもの。ドローン点検は、点検依頼があった地域の屋根専門業者が行い、その際に撮影した写真やデータを依頼主に渡す。点検する屋根業者にとっては、自社を知ってもらうきっかけになるほか、地域の人たちとのつながりが生まれるなどのメリットがある。現在、北海道から鹿児島県まで17社の屋根専門工事店が加盟し活動を行っており、同社ではこれを全国に広げていきたい考えだ。
社長の内野友和さんは、今回のプロジェクトには、社会問題化している悪徳訪問販売業者から地域の住民を救いたい、という思いもあると話す。「近くで工事をしていてお宅の屋根が浮いているのが見えた、と嘘をついて近づき、破損していない屋根にのぼり虚偽の報告をして受注につなげるという業者が多発している。そんな時でも地元の業者とつながっていれば悪徳業者を追い返すことができます」(内野さん)。地域の屋根専門工事店が一つになることによって社会問題を解決していきたいとの強い思いで、今後もプロジェクトを進めていく。
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