オープンハウス(東京都千代田区)は、AI・RPAを活用した物件チラシ全自動作成システムを開発し、7月8日から運用を開始する。
同システムは、音声やテキストチャット等でロボットに該当物件名を伝えると、RPAでチラシ作成に必要な情報を社内システムから自動で収集、AIが物件チラシを自動で作成し約2~3分でチャットやメールに返信するというもの。紙の物件チラシによる接客が根強い不動産業界において、デジタルチラシによる非接触接客を可能とすることで、withコロナ時代でも顧客は安心して家探しをできるようになるという。
従来、営業が顧客に合わせてアピールポイントを変えて作成していたチラシを、「立地」「価格」「間取り」「学区」など強調するポイントを変えた最大14パターンで作成可能。顧客のニーズに合わせてチラシを選択、使用できるため、その場で最適な提案ができるようになる。また、オンラインチラシにはQRコードが自動発行されるため、顧客はスマートフォンからスムーズに内容の確認および問い合わせができる。
記載する内容についても、AIが景品表示法による制約などルールに則って正しい情報を自動入力するため、広告審査プロセスの大幅な短縮・効率化を実現。作成業務を年間約2880時間、広告審査時間を約900時間削減できるほか、リモートワーク対応可能とすることで働き方改革にも寄与するという。
同システムは、内製開発により同社社員のみで開発し、チラシデザインは同社グループ会社のPLUS-D社が担当。今後は、AIが作成するチラシのバリエーションを増やすほか、同技術をメールやSNSにも展開。多様化するニーズに対応するため、営業・接客を支援するIT活用の拡大に取り組んでいくという。
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