財団法人日本賃貸住宅管理協会(東京都中央区)のレディース委員会は8月、「不動産業界で働く女性の意識調査」を実施し、このほどその結果を公表した。調査対象は、会員企業である賃貸管理業者で働く女性の経営者・幹部・従業者で、回答者は882人だった。
不動産業界に魅力を感じているか聞いたところ「魅力を感じる」が76.4%、「魅力を感じない」が22.4%だった。魅力を感じる理由としては、「自分の能力向上につながる」40.1%、「生活基盤として住宅を提供している」38.5%、「やりがいがある」34.9%の順に多かった。
会社の魅力については、「働く仲間・上司に恵まれている」45.4%、「勤務地が近い」33.6%、「仕事内容が自分の希望と合っている」25.3%が上位に。仕事内容よりも人とのつながりや勤務地などが会社の魅力としてとらえられていることがわかった。
さらに不動産業界で今後も働きたいかとの問いには約9割(87.3%)が「働きたい」と回答。実際に仕事が続けられると思うかという質問にも85.6%が「続けられると思う」と答えた。一方で、家族・知人・子供に不動産業界で働くことを勧めたいかとの問いには「勧めたい」53.7%、「勧めたくない」43.3%と、自身の労働意欲や勤続への自信とは裏腹に、勧めたくないとの回答が4割を超えた。
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