国土交通省は7月3日、昨年7月〜今年6月までに計4回開催した「ライフスタイルの多様化等に関する懇談会」での議論を通じて整理された課題を発表した。「人と地域とのつながりによる地域づくりを進めていくこと」、「取組が持続可能となる環境を整備していくこと」、「シェアリングを活用した共助システムを構築していくこと」の3点を今後の課題としてあげた。
同懇談会では、関係人口の類型化・定量化を試みることで実態を明らかにしつつ、ライフスタイルの変化、シェアリングエコノミーの拡大等を踏まえながら、関係人口の拡大・深化に向けた課題を整理。「人と地域とのつながりによる地域づくり」では、共助のネットワークの形成が必要であることをあげた。「取組が持続可能となる環境の整備」では、人と地域との“つながり”や、シェアリングと地域との“つながり”を支える中間支援組織等が必要とした。「シェアリングを活用した共助システムの構築」では、公的サービスのレベルが低下している地域で、公的な役割を補完する可能性がある協同組合型等のシェアリングが有効であり、活用していくための環境の整備が必要とした。
同省では、2020年度に「ライフスタイルの多様化と関係人口に関する懇談会」を新たに設置し、関係人口と連携・協働する地域づくりのあり方や施策の方向性について検討していく。
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