ミサワホームグループで介護事業を手がけるマザアス(東京都新宿区)は、高齢者の住まいに関する情報提供と相談業務を行うニュー・ライフ・フロンティア(東京都港区、以下:NLF)の発行済株式の90%を三菱商事(東京都千代田区)より取得。高齢者住宅の紹介・相談センター事業をスタートし、高齢者向け住生活サービスの拡充をはかる。
NLFは、本社にて介護情報館、有料老人ホーム・シニア住宅情報館を運営。同館館長の中村寿美子氏は25年の介護業界歴をもち、2 万件以上の高齢者の住宅相談を手がけてきたエキスパート。こうした実務経験を活かして引き続き、相談員が直接運営事業者や有料老人ホーム・高齢者住宅を訪問して運営内容や経営理念を第三者的な立場から確認したうえで、高齢者住宅の紹介相談に応じていくとする。
株式取得の背景のひとつには、10月20日に施行された改正高齢者住まい法がある。これまでの高齢者専用賃貸住宅制度が廃止され、国土交通省、厚生労働省共管で「サービス付き高齢者向け住宅」の登録制度に変更された。
このサービス付き高齢者向け住宅は、国からの補助・税制優遇が適用されるため、今後の数少ない成長分野とみなされている。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。