大和ハウス工業(大阪市)は物流施設開発を強化する。6月29日、2019~21年度までの「第6次中期経営計画」における投資計画の変更を発表した。事業施設への投資を当初計画の3500億円から85.7%増の6500億円に増加させる。
今回の増額で3カ年での不動産開発への投資は7000億円から1兆円に、投資額全体は1兆500億円から1兆3500億円に増加する。大和ハウスは2020年3月期の売上高4兆3802億円のうち、物流施設を含む事業施設は前期比12.3%増の1兆1523億円で、好業績を牽引している。
大和ハウスによると今回増額した投資額3000億円は、ほぼ物流施設向け。新型コロナウイルス感染拡大による影響で、EC関連を中心に需要は増加を続けている。外環道や圏央道の整備が進む首都圏の他、北海道札幌市や広島市でも整備を進める。
また大和ハウスでは3カ年の不動産売却計画も、当初の4000億円から67.5%増の6700億円に拡大する。開発物件を同社がスポンサーとなっている大和ハウスリート投資法人などに売却していく。
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