リノべる(東京都渋谷区)はこのほど、新型コロナウイルス感染症によって住まいへのニーズがどのように変化したのか調査を実施し、その結果を発表した。調査対象は、同社で顧客対応を行うスタッフ。あわせて実際のニーズを把握するため、顧客アンケートの記入内容の変化を調べている。
ワークスペースのニーズについては、8割以上のスタッフが「高まった・少し高まった」と回答。顧客アンケートの「つくりたい・こだわりたい部屋」の項目で「ワークスペース」を挙げた人の割合は、1月~3月が8.9%であるのに対し、4月~5月は27.3%と、3倍に増加した。ワークスペースの希望タイプは、コロナ以前は「LDK隣接オープンタイプ」(コロナ以前76.7%、withコロナ:26.0%)が人気だったが、withコロナ下では「個室タイプ」(同:23.3%、同:74.0%)のニーズが増加した。
ワークスペース以外に間取りや物件のニーズで高まったこととしては、「個人のスペース」(54.8%)との回答が最多。次いで「広さ」(45.2%)、「充実したキッチン回り」(30.1%)、「広いバルコニー」(12.3%)となった。
居住エリアを選ぶ際の条件の変化を調査したところ、コロナ以前は「通勤時間」が6割と圧倒的に重視されていたのに対し、withコロナ下では2割と大幅に減少した。最もニーズが高まった項目は「自然が多い場所」(コロナ以前:5.5%、withコロナ:27.4%)。「郊外志向」も0%から21.9%に大幅増加した。
同調査では、2020年1~3月を「コロナ前」、4・5月を「withコロナ」として集計。
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