LIXIL(東京都江東区)は6月24日、東京都江東区・江戸川区で進めている『IoT宅配ボックスによる再配達削減「CO2削減×ストレスフリー」実証プロジェクト』で実施したモニター調査(実施期間=昨年11月1日~今年2月29日)の最終結果を発表した。IoT宅配ボックスの設置により、再配達率は調査前の41.7%から14.9%に減少し、約178時間の宅配事業者の労働時間削減、約379kgのCO2削減(杉の木約27本のCO2吸収量に相当)につながったという。
同プロジェクトでは、外出先からでも配達確認や応答ができるIoT宅配ボックスを、東京都江東区・江戸川区の戸建住宅を対象とした約100世帯に無償で設置し、再配達の削減によるCO2の削減効果やユーザーのストレスの変化などを検証。今回のモニター調査では、宅配事業者やクリーニング店と協働で、QRコードでパスワードを取得することでユーザーの応対がなくても複数の荷物を投函できるサービスや、クリーニングの集配サービスなど、IoTを活用することで可能となる新たな社会サービスの実現性についても検証した。
モニターを対象としたアンケート調査では、ほぼすべてのユーザーにおいて、受け取りに関する「ストレスの改善」がみられた。約8割のユーザーがIoT機能について便利さを感じ、荷受け通知などIoT機能を頻繁に使ったユーザーほど再配達削減に貢献している傾向があった。また、半数以上のユーザーが、節電・エコバッグの利用など環境問題を意識した行動が増えた。そのほか、協力事業者からも高い評価と今後への期待の声が聞かれた。
同プロジェクトの結果は、「LIXIL宅配ボックス スペシャルサイト」に掲載予定。
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