NejiLaw(東京都文京区)は6月23日、IHI(東京都江東区)とコンクリート気泡を自動的に消失させるロボット「CB-zeROBO(シービーゼロボ)」の商用機の共同開発を開始したと発表した。
同社の代表取締役社長・道脇裕氏が提唱する、コンクリート気泡消失メカニズムの理論体系「CB理論」を体現するもので、コンクリート打設時に同機を用いて生コンクリートに変動的慣性力を印加し、気泡の発生をコントロール、消失させるという。
コンクリート気泡(CB=Concrete Bubble)は、コンクリートの混練時や打設時にコンクリート内部や表面に無作為に発生するため、コンクリートの強度や、内部の鉄筋を腐食させないために設定した距離(かぶり量)に影響を与え、耐久性低下の原因となっている。表面気泡の補修は高コストとなり、内部気泡は完全に消せないため問題となっていた。
今回、CB消失メカニズムの新理論を構築。コンクリートへの変動的慣性力の印加によって、低摩擦化と流動崩壊を連鎖させて大気中に気泡を放出するとともに、コンクリートとの慣性力差でCBを崩壊。さらにCBを分裂、細分化させ、大きさをコントロールするという。
同社は、同機によってコンクリート構造物の耐久性を向上させ、高品質なコンクリート2次製品を高効率に製造可能になるとしている。
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