国土交通省は6月19日、主要都市の高度利用地等(全国100地区)における1月1日~4月1日(2020年第1四半期)の地価動向を調査した「地価LOOKレポート」を公表した。地価が上昇した地区数は前期の97地区から73地区に減少、一方で横ばい地区数が3地区から23地区に増加した。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、多くの地区で需要者の様子見など取引の停滞が見られ、地価の上昇傾向が鈍化。地価動向の変化が大きかった地区では、特にホテル、店舗需要の比重が高かった。
住宅系地区(32地区)では、上昇が前回の31地区から23地区に減少、横ばいが1地区から8地区に増加、下落が0地区から1地区に増加した。「福島」・「天王寺」(大阪市)の上昇幅が3〜6%から0〜3%に縮小したほか、「宮の森」(札幌市)、「番町」(千代田区)、「佃・月島」(中央区)、「品川」(品川区)、「二子玉川」(世田谷区)、「立川」(立川市)、「都築区センター南」(横浜市)、「新百合ヶ丘」(川崎市)が0〜3%の上昇から横ばい、「大濠」(福岡市)が横這いから0〜3%の下落にそれぞれ転じた。
商業系地区(68地区)では、上昇が前回の66地区から50地区に減少、横ばいが2地区から15地区に増加、下落が0地区から3地区に増加した。「県庁前」(那覇市)が6%以上の上昇から横這い、「駅前通」(札幌市)が3〜6%の上昇から横這いにそれぞれ転じたほか、「西梅田」・「茶屋町」・「新大阪」(大阪市)の上昇幅が6%以上から3〜6%、「中央1丁目」(仙台市)、「千葉駅前」(千葉市)、「歌舞伎町」(新宿区)、「渋谷」(渋谷区)、「中野駅周辺」(中野区)、「伏見」・「久屋大通駅周辺」・「金山」(名古屋市)、「中之島西」・「北浜」・「心斎橋」・「なんば」・「江坂」(大阪市)、「三宮駅前」(神戸市)、「博多駅周辺」(福岡市)の上昇幅が3〜6%から0〜3%にそれぞれ縮小した。
また、「所沢駅西口」(所沢市)、「池袋東口」(豊島区)、「青海・台場」(江東区)、「立川」(立川市)、「横浜駅西口」・「みなとみらい」(横浜市)、「川崎駅東口」・「武蔵小杉」(川崎市)、長野駅前(長野市)、「新潟駅南」(新潟市)、「富山駅周辺」(富山市)、「一番町」(松山市)が0〜3%の上昇から横這い、「岐阜駅北口」(岐阜市)、「丸亀町周辺」(高松市)が0〜3%の上昇から0〜3%の下落にそれぞれ転じた。
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