日本住情報交流センター(神奈川県横浜市)が運営する総合住宅展示場「ハウスクエア横浜」は、「名前の記入が不要な、モデルハウス見学ツアー」を6月から再開した。今年3月にスタートし、新型コロナウイルスの影響によって一時中断していたもの。こうしたツアーは業界初という。
同ツアーの参加者は、自分の名前や住所を記入する必要がなく、仕事、世帯、収入について記入するアンケートもない。当日は、同社のコンシェルジュが、旗を片手に、客をモデルハウスに連れていく。良い眠りのための家、アウトドアを楽しむ家、家事室がある家など、毎回違うテーマで簡単なセミナーを行った後、3~4軒のモデルハウスを一気に回る。ツアー後は、コンシェルジュへの質問が可能。コンシェルジュが、ツアー内で営業することはないという。
直接の現地見学を希望しない客向けには、スマートフォン、タブレットによる、テレビ電話アプリを使用したオンライン見学会も実施する。
同ツアーを開始したきっかけは、客からのアンケートにより「モデルハウスの見学で、もっとも困惑するのは、見学後の営業連絡である」との意見を得たことだという。これを受けて社内で会議を重ね、ハウスメーカー各社の協力を得て同ツアーを実現した。横浜市が出資する中立な施設のため、特定のハウスメーカーに偏らない、客観的なアドバイスが可能という。
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