NTTスマイルエナジー(大阪市)はこのほど、経済産業省が実施する今年度の「需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント(VPP)構築実証事業費補助金」に参画すると発表した。需要家とVPPサービス契約を直接締結してリソース制御をおこなうリソースアグリゲーターとして採択を受けたもので、今回で5年連続の参画となる。
同事業は、工場や家庭に分散するエネルギーリソースをIoT活用の技術でまとめ、遠隔・統合制御することで電力の需給バランス調整に有効活用し「あたかも1つの発電所(仮想発電所)のように機能させる仕組み」の構築をめざすもの。同社は、関西電力経由で受けた制御指示に従い、各家庭等に設置された蓄電システム等の設備を、同社商品「ちくでんエコめがね」を通じて遠隔コントロールし電力需給の調整を行う。
今回は、関西電力からの指示に対する応動および蓄電システムの制御精度向上のためのシステム開発と検証、エコキュートなど制御可能なリソース種別の拡大とリソースの増加、需要予測の精度向上などを目指す。
同社は、2021年度創設予定の需給調整市場および2024年度の容量市場への参入を目指すとともに、小売電気事業者と連携したサービスを実現していくとしている。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。