環境省と気象庁は6月16日、7月1日から熱中症の新警戒情報として、「熱中症警戒アラート」を導入すると発表した。関東甲信地方で10月28日まで試行する。屋外での労働などでの安全対策活用などが見込まれる。
「熱中症警戒アラート」ではWBGTと呼ばれる暑さ指数を用いて高温注意情報を発する。この暑さ指数は気温1、湿度7、輻射熱2の割合で3つの要素を取り入れた指標で単位は℃。対象エリアは東京都、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、神奈川県、山梨県、長野県の1都8県。都県単位での発表を設定。都県内のどこかの地点で暑さ指数が33℃を超える場合に発表する。前日の午後5時ごろおよび当日の午前5時ごろに最新の予測値を基に発表し、夜や朝にニュースでの報道を想定している。先行実施を踏まえ、2021年度から全国で本格実施予定としている。
気象庁を管轄する赤羽一嘉・国土交通大臣は6月16日の記者会見で、「(新型コロナウイルス感染拡大に伴う)新しい生活様式の中で酷暑を迎えるにあたり、関係業界・団体等の感染症拡大予防にも役立つよう、熱中症警戒アラートの周知を進める」と述べた。
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