日建設計(東京都千代田区)は、 国産ヒノキ間伐材×太陽光発電によるクールスポット装置「COOL TREE LITE(クール・ツリー・ライト)」の試験運転を始めた。
「クール・ツリー」は、真夏の屋外を涼しく過ごすために、国産間伐材を組み上げ、太陽光発電のみで稼働してミストを噴出し、その気化熱で空気を冷やすゼロエネルギーのクールスポット装置。日建設計、銘建工業(岡山県真庭市)、光栄(大阪市)、村田製作所(京都府長岡京市)の4社が2018年に第1弾を開発した。
今回のライト版は、東京・飯田橋の「i-Garden Air(アイガーデンエア)」に設置。都会のまちなみにマッチするよう、屋根の大きさを約4m四方、高さを2.9mのコンパクトサイズとした。
ヒノキ格子が直射日光を遮り、ペルチェ効果(*)を利用した「クールベンチ」に座ることで涼感を得られる。ミストに加え、クールベンチの動力も太陽光発電でまかなう。
木部は75mm角のヒノキ間伐材で、土台には厚90mmのCLTを積み重ねている。
(*)異なる金属を接合し電圧をかけ、電流を流すと、接合点で熱の吸収・放出が起こる効果のこと
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