大京アステージ(東京都渋谷区)と穴吹コミュニティ(香川県高松市)はこのほど、マンションをとりまく社会課題の「3つの老い」(建物の老朽化、居住者の高齢化、労働力の老い)などに対応する、デジタルトランスフォーメーション(DX)による次世代型マンション管理サービスの開発プロジェクト「MiDD Project(ミッド・プロジェクト)」に着手した。
両社がこれまでに得たナレッジに、ICT(情報通信技術)やAI(人工知能)などの最新テクノロジーを融合させ、“新たなマンション生活様式”を創造し、労働集約型の管理業務の変革を目指すもの。名称は、「未来をデジタルでデザイン」の頭文字(Mirai + Digital + Design)で構成したという。
第1弾として7月から、管理組合の総会をウェブ上で視聴できる「WEB総会」サービスを試験的に提供する。予め定められた方法(書面・電磁的方法など)により議決権を行使した上で、自宅などからウェブで総会を視聴できるもの。今後、その場で議決権行使が可能なサービスにも対応できるよう検討していく。
また、今秋から順次、デジタル技術で居住者の健康を支援するヘルスケアサービスや、管理組合と管理会社との電子契約システムを導入するほか、居住者と管理会社をつなぐアプリの開発などを予定する。
さらに、理事会の実際の場とWEB参加の双方向で対話が可能な「WEB理事会」サービスや、居住者間の「WEB意見交換会」など管理組合イベントでの活用、「工事説明会」「防災セミナー」「空き駐車場の抽選会」など各種説明会での活用も予定する。問い合わせの多い換気扇フィルタの交換方法を動画で説明する「住宅設備メンテナンスの仮想体験」などのコンテンツも追加していく予定。
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